換気調査とは。解決できる課題と実例|室圧・換気不足・高湿度で悩む方

換気調査をご存知でしょうか。
換気設備が多くの建物では搭載されていますが、不具合が生じてしまうと様々な課題を生み出してしまいます。
例えば、空調の効きが悪い、室内の空気が淀んでいる、吹き出し口から音がする等、様々な不具合が考えられます。換気設備が関係ないと思われていた不具合でも、換気設備が関連していることもあります。
そこで一度専門家による換気調査をご相談していみるのは如何でしょうか。
こちらでは、換気調査とは何か、どのような課題を解決できるのか実績を踏まえご説明しております。

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換気調査とは

換気調査の内容

換気とは屋外と室内の空気を入れ替えることです。
換気の目的は屋内の有害な物質(埃や有害ガス、二酸化炭素や湿気)を屋外に排出し、人体に悪影響がないようにすることです。

その中でも換気調査を実施する企業様が増えてきております。
換気調査はなぜ行うのか、どのような内容かを説明していきます。

まずは換気調査の内容を説明していきます。
① 換気量の測定
まずは換気量の測定を行い、実際にどのくらいの換気量があるかの確認を行います。
換気量の目安は建物の用途によって異なりますが、室内の人に対して実測の換気量が足りているかの確認を行います。
こちらで換気不足が見受けられた場合、更なる原因調査を実施致します。
関連記事:風量測定の仕方をご説明


② 換気設備の点検
換気設備本体の点検を行います。こちら換気量が過不足関わらず換気設備の状態を確認することでメンテナンスの必要性を判断致します。状況によっては、換気設備が完全に停止してしまうような不具合の早期発見につながる場合もあります。
関連記事:設備のメンテナンスとは|目的・メリット・種類・保全との違い


③ 換気量不足の場合の原因調査
換気不足の場合には、そちらの原因を追究していきます。
換気設備の不具合以外にも様々な設備が搭載されている場合、検証は多方面から必要となります。その場で対応できる場合もありますが、設備不具合の場合には修繕のご提案を差し上げる場合もあります。
関連記事:建築基準法・ビル管理法の必要換気量を解説|感染症対策の推奨換気量と比較

換気調査の目的と解決できる課題

では、こちらの換気調査ではどのような目的で実施され、どのような課題を解決できるのでしょうか。

●換気ができているか確認したい
換気が悪く埃っぽい、室内のCO2濃度・二酸化炭素濃度が高く換気できていないかもしれないという場合に、換気が本当にできるかの確認をすることができます。
また換気ができているかの確認だけでなく、換気不良の原因を突き止めることができれば改善も行うことができます。


●湿度が高い
換気調査以外にもいくつかの項目を確認することが必要ですが、室内の湿度が異常に高い状況は臭いやカビの原因となり、室内環境が悪化してしまう状況が考えられます。
換気設備類の調査を行うことで、どこから湿度が取り込まれているのか、湿度の原因と対策を立てることができるようになります。
関連記事:除湿方式の種類を解説【冷却式・デシカント式・コンデンス式】


●室圧を確認したい
室圧が崩れてしまうと高い衛生基準で保ちたい部屋に、異物が侵入してきてしまうことがあります。またエアバランスの崩れが生じている場合にも、部屋の扉が開いてしまう、開きづらい状態や風切り音が生じてしまう場合があります。
扉がきちんとしまらない状況や風切り音がしてしまう状態は、室内の人への快適な環境の提供の妨げになってしまいます。
また室圧の崩れから室内への異物の侵入を許してしまうと、例えば工場内においては異物混入につながる可能性がございます。
換気調査はこのような換気の有無だけでなく、快適な環境を作る為にも大切な調査になります。
関連記事:エアバランスとは|扉や隙間のヒューという風の音の原因を解説
関連記事:陽圧・陰圧の違いとリスクをわかりやすく解説|室圧測定の重要性とは


●吹き出し口から異音がする
風が強すぎると空調の吹き出し口からカタカタと異音を発する場合があります。風の強さ以外にも原因は考えられますが、換気調査に原因が確認される場合があります;

●結露の原因調査
結露の原因の一つとして外気の取入れ過ぎも考えられます。他の原因ももちろんありますが、夏場に湿度の高い空気をい取り入れしまうことと、周りの冷たいものと接触することで結露を招いてしまう場合があります。
関連記事:誰でもできる!天井の結露対策 簡単な方法3選
関連記事:スーパーマーケットにおける防露設計【カビ・結露対策方法を紹介】


このように換気調査には換気不足以外にも様々な設備課題を解決する為の、きっかけになる場合があります。
換気不足以外の状況でも一度換気調査を検討することが重要になります。

換気調査での課題解決の実例

換気調査の実績①風切り音の対策

換気設備調査の実績をご紹介していきます。
まずは風切り音対策で調査・提案を行った事例になります。

ビル内のワンフロアをパーテーションで区切り、いくつかの個室を作る改装工事を行う際に、既存の換気設備を活かしつつ個室を区切りたいとの要望がありました。
換気設備は個室に合わせた設置個所ではなく、ワンフロアに等間隔で換気の吸い込み口、吹き出し口が設置されておりました。
そこでお客様からの要望は既に決まっているレイアウトでワンフロアを区切っていくと風切り音がしないかの確認をしてほしいという要望でした。
既存の換気設備図面を通して調査・調整、換気の風の動きを確認することで、風切り音がする部屋を特定することが可能となり、風切り音を防止するための新たな開口を設ける施工方法を2パターン提案をさせていただきました。
無事に風切り音がなく新たなパーテーションを設置することができております。

こちらの個室は会議室や打ち合わせ用途で使用されるため、風切り音のような異音は快適な環境の妨げになってしまいます。
また施工提案も金額や天井内の状況に合わせて2パターンをご提案を行うことで、お客様に合わせた対策を選ぶことができます。
換気調査はこのように換気の有無だけでなく、改装工事後の検証が可能となります。

換気調査の実績②換気改善の対策

換気設備調査の2つ目の実績をご紹介いたします。

商業施設内にCO2センサーが設置されており、換気設備を稼働しているにも関わらず、CO2濃度が高く、換気がきちんとできているのかの確認をしてほしいという要望がありました。。
そこでCO2濃度が上がり方・下がり方を分析し、換気調査を実施致しました。
換気設備以外の不具合以外にも、付帯設備の故障を確認し修繕のご提案をお客様に差し上げました。
CO2濃度の高さから、換気ができていない原因の故障個所の特定が可能となります。
換気の付帯設備には、一時的な不具合が見受けられる場合もあります。
そちらの不具合の可能性がどのくらい考えられるかも検証していくことができます。

特に大きな空間の場合は、空調換気設備の規模も大きく、設備も多岐に渡ります。そのため、不具合の原因特定には設備を網羅的に確認できる知識が必要となります。

【まとめ】換気調査の有効活用を

換気調査は様々な活用の仕方がされていることはご理解いただけたでしょうか。
特に換気ができていないかもしれない、室圧が崩れてしまっている、湿度が高い、結露が酷い、吹き出し口から異音がする場合には、一度調査を実施することで課題を解決できるきっかけになるかもしれません。

換気設備調査には様々な知識が必要となりますので、是非ご相談されたい方はお問合せください。
換気調査で是非換気のお悩みを解決していきましょう。

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