空調メンテナンスの点検内容とは|エアコン点検との違いと費用・外注選び

空調機は一度設置してしまうと、メンテナンスにが必要となります。
空調機を動かし経年劣化や摩耗していることで、故障が発生してしまいます。
故障を防ぎ、正しく空調機を使用していくには、メンテナンスが重要となり、ランニングコストが発生してしまいます。
導入する前にメンテナンスコストを把握しておくことは重要になります。

自社でメンテナンスできないという方は、委託や外注を検討されているかもしれません。
空調メンテナンスとはどのようなサービス内容なのか、エアコン点検とは何が違うのかを説明しています。
その際に発生する費用やどのような会社を選べばよいかの注意点を説明しております。
まずはメンテナンスとは何を行うのか、サービス内容をみていきましょう。

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空調メンテナンスとは何か

空調メンテナンスの点検内容とは

業務用の空調機は設備として10年以上使用されることが一般的です。
しかし、新築から手をかけずに使用していくことは不可能です。
経年劣化や消耗品による故障が発生したり、フロン排出抑制法による定期的な点検を義務付けられていたりと、メンテナンス無しで使用していくことは大変難しいです。

そこで業務用エアコンにおける空調機のメンテナンスについて説明していきます。
そもそも空調メンテナンスとは、空調機の機能を維持するために点検や修理を実施することを言います。
空調メンテナンスが必要な理由は、空調機の機能を維持する為に故障を直す・故障を防ぐ、もしくは法律上定められた点検を目的とする場合が大半です。
一般的に空調機の点検内容の概要は以下の通りになります。
●目視点検
空調機に腐食がないか、設置状況が悪くないか、ガス漏れの跡がないかの確認を目視で実施します。
●運転音点検
運転時に異常な音がしていないかの確認をします。
●各種測定
吹出し・吸い込み温度や冷媒配管温度の測定を実施します。その他にも、冷媒圧力測定や電流値・電圧測定を実施します。

空調機は知識や資格がない方が修理や分解を行うことは故障の原因となる可能性がございます。
そこで空調のメンテナンスのサービスを行う企業や部門があります。
メンテナンスサービスの企業では、以下のサービス内容に対応をしています。
●定期的な点検(フロン排出抑制法を含む)
こちらは1年に1度などの定期的な空調機の点検を行います。フロン抑制排出法の定期点検・簡易点検もこちらに含みます。点検項目は決まっており変更ができない、柔軟な対応が可能なパターンがございます。こちらは空調機のタイプや依頼先により異なります。
●故障時の点検や修理対応
こちらはリモコンにエラーが表示されている、空調機の効きが悪いなど、何かしらの不具合が生じた際に、不具合の原因を突き止めて修理まで行うサービスになります。
こちらは修理部品の納期に時間がかかる場合があり、後日修理訪問となる可能性も高く、2回に分けての訪問もあります。
●遠隔での状態監視(諸条件あり)
こちらは稀な事例でして、遠隔監視のできるような特殊な設備とメンテナンス契約を行うことで、メーカー側で遠隔で空調機の状態が見れる場合がございます。

一般的には空調メンテナンス頻度は、1~2年に1度になりますが、運転時間が長い・汚れやすい設置場所の場合はメンテナンス頻度の調整が必要です。
また空調設備のフィルター等の消耗品の交換・メンテナンスは、別途適正なメンテナンス頻度の確認が必要となります。
定期的な点検においての適切なタイミングは、空調機の本格的な稼働前の夏前・冬前等に実施することが推奨されています。

サービス内容の範囲は各メンテナンス会社によって異なります。
実際に確認したい方は、ご希望されるメンテナンス会社様にお問い合わせください。

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エアコン点検との違い

空調メンテナンスの空調とは「空調機」「空気調和機」の略称になります。
空気調和機は空気の衛生度を保つ為の換気や、空気の温湿度管理を行う設備全般を指しています。

一方、エアコンは空気調和機の中でも、温湿度管理を行う設備を指すことが多いです。
一般的に室外機・室内機という形で設置されているエアコンが該当します。
エアコン点検とは、空調設備の中のエアコンのみ点検する内容が一般的になります。

しかし、空気調和機には換気設備や換気と空調機能を併せ持った外調機も存在します。
また空調機に付随するダクトや配管、制御設備等の設備も存在しています。
エアコン点検の場合、このような設備は点検対象に含まれない可能性が高いです。
空調メンテナンスに内容を決める場合には、この設備のどの部分を点検するかを念入りに打ち合わせることが重要です。
「空調メンテナンス」「エアコン点検」という言葉は、解釈は人によって異なり、エアコンだけ点検する内容である可能性や、担当者次第で点検対象が異なる場合もあります。
エアコン以外の設備が多岐に渡る為、点検範囲を明確に決めることが重要になります。

空調メンテンナンスの費用

空調メンテナンスの費用の注意点

空調機のメンテナンス費用は一般的に以下の通りに分類されます。
●定期点検費用
定期点検費用はメンテナンス契約や決められた頻度での点検の契約により、毎年もしくは毎月定額で発生する点検コストになります。
フルメンテナンス契約という契約形態の場合、点検に加え部品費や作業費が含まれている場合がありますので、確認が必要となります。
費用に関しては、点検項目や点検頻度によってコストを抑えることも可能です。

●故障対応費用
故障対応費用は前述したとおり、空調機の故障や不具合時に都度発生する費用になります。一般的に設置から年数が経過すればするほど、故障頻度は増加していく傾向があります。また故障部品によっては高額な修理作業となる場合があり、想定以上の費用が発生してしまう場合があります。

定期点検と故障対応はバランスよく予算を確保する必要があります。
また予算を多めに確保していたはずが、部品がなくて修繕できないということにならないように、定期点検で最新の空調機の状態を確認しておき、保全交換することで対策することが可能となります。

空調メンテナンスの外注選び

空調メンテナンス会社の種類

空調機のメンテナンス会社は大きくメーカー系サービス、独立系サービスの2つに分けることができます。

●メーカー系サービス
メーカー系サービスはダイキンや三菱電機等の各メーカーによるメンテナンスサービスになります。メーカーによるメンテナンスサービスになるため、設備の知識が全くなくても安心して依頼できます。

●独立系サービス
メーカー系に属さないメンテナンスサービス会社になります。メーカー系サービスが該当のメーカー以外の空調機は対応することはありませんが、独立系サービスは複数のメーカーの対応ができることが一般的です。大きなビルや商業施設など、メーカーが混在してしまっている場合は対応範囲が大きく依頼しやすいメリットがあります。

空調機のメンテナンス企業を探されている方は、メーカー系のメンテナンス会社が、属さない会社かを確認することは大変重要になります。

空調メンテナンスの外注の注意点

空調メンテナンスを外注する際の注意点をご説明致します。
●対応範囲
対応範囲の確認がとても重要です。
・メーカーの違い
様々なメーカーの空調機、フィルターや換気機能等を1社に委託したい場合は、メーカー系のサービスではなくメンテナンス会社にお願いする必要があります。
しかし、各メンテナンス会社ごとに対応できる範囲が異なりますので、どのような点検をしたのか、点検の目的を明確しておく必要があります。
また点検の目的に応じたプランを提案してもらいたい場合は、空調機の設置先の業界・業態に対する実績や、設備全体的な知見のある企業がおすすめです。
・空調換気システムの違い
空調換気システムは様々な種類があります。一般的にみられるエアコンのようなタイプから、大型の空調機まで多種多様です。得意不得意なシステムの種類を確認しておくことも重要です。また空調機に付随する制御設備やダクト設備まで網羅的に確認が必要な場合も注意が必要です。

●対応のスピード
一刻も早く対応を求める必要がある場合も考えられます。
その場合、どこまで対応してもらえるのか事前の確認が重要になります。

まとめ

空調メンテナンスの全体像、費用・委託・外注の注意点はご理解いただけたでしょうか。
一度委託・外注した以上、同じ会社に長く見てもらった方が、
手間暇がかからず委託した効果を最大限にします。
そのためにも、委託先を慎重に検討することが重要になります。
しかし、今回記載した内容を確認するにも設備の知識は必要となります。
ゼロから相談したいという方は、ぜひお問い合わせからご連絡ください。

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