興行場の空調機で気を付けるべき3つのこと

興行場で、空調換気機器の保守担当をされている方向けに、
空調機の気を付けることを3つ挙げました。

設備担当部署に配属されたけど、空調のことよくわかってないし。。。
という方は多いのではないかと思います。
そんな設備担当の方に、少しでも力になれればと思います。

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その1 エラーは出る?出ない?

エラーが出る機器と出ない機器を理解する

空調機にはエラーが出る機械と、エラーが出ない機械があります。

EHPやGHPを呼ばれるパッケージエアコンは、リモコンにエラーが出ます。
リモコンにエラー表示が出て、エラーコードが出てきた時には、
メーカーサービスへ連絡して、調査・修理対応が可能です。

が、AHUと呼ばれているエアハンドリングユニットにはエラー表示がありません。
中央監視盤と呼ばれる装置の中に、警報がなることがありますが、
機械のどの部品が壊れたかは、機械を調べないとわかりません。

警報を鳴らす装置が入っていない場合は、
不具合が出ていることすらわかりませんので、
機械を巡回して動いているかどうかを確認しないといけません。

その2 不具合はエラーだけじゃない

エラー、警報が出なくても発生する不具合がある

エラーや警報が出るからと言って、
安心できる訳ではありません。

エラーや警報が出なくても発生する不具合は沢山あります。
その中でも、必ず発生する不具合が、

『冷房・暖房の風が出ない』

です。
これは室内機に入っているVベルトと呼ばれる部品の摩耗・劣化によって
ファンが動かなくなってしまうからです。

Vベルトは、空調機が運転した時には必ず摩耗・劣化する部品ですので、
定期的に交換しない限り、必ずトラブルが発生します。

エラーや警報は、Vベルトの監視はできていませんので、
メンテナンスをしていない空調機は、気が付くと室内の環境が劣悪になっている。
ということがしばしば発生します。

その3 水のトラブルも発生します

屋内に機械がある場合は、水漏れが発生することもある

屋外に空調機が設置されている場合には心配ないですが、
屋内に設置されている場合は、水漏れのトラブルが発生することがあります。

屋内の機械室で発生した水漏れが、
下階に伝わって、天井から水が垂れて問題となることがあります。

下階が別テナントだった場合には、
営業補償の話になったりと大問題に発展する場合もありますので、注意が必要です。

なぜ空調機なのに、水のトラブルが発生するかというと、
夏はドレン水、冬は加湿用の水が、ドレン配管の詰りが原因で
空調機から溢れてくるからです。

この水のトラブルの厄介なところは、
エラーや警報では感知できないところと、
Vベルトのように見ればすぐ状態がわかるものでもないところです。

このトラブルを防ぐには、定期的にドレン配管の洗浄をしないといけません。
洗浄の頻度は、空調機が設置されている周辺地域の空気環境にかなり影響を受けますので、
一概に洗浄周期を決められないところも、頭を悩ませることになります。

まとめ

空調機は定期的にメンテナンスをしないと
必ず不具合が発生します。

機械の特性を理解し、防げる不具合は
未然に防ぐ。
というのが一番大切です。

上記以外にも、注意するポイント、不具合が出た時に確認すること
は沢山あります。

今までトラブルが起きて困った経験がある設備担当の方、
今お困りのことがあるかたは、こちらからお問合せ頂けたらと思います。

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