機械換気と自然換気の換気種類を解説【第1種換気とは|第2種・第3種の違い】

昨今では感染症対策として、一人当たり毎時30㎥の換気が推奨されております。
※厚生労働省 『「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法』参照

換気を増やそうと検討されている方も多くなっていると思います。
換気は目的や環境条件により、換気の種類、換気の方法や必要換気量が異なります。

換気の種類は大きく分けて「機械換気」と「自然換気」がございます。
更に「機械換気」には3種類ございます。

換気の基礎知識を得たい方やこれから身に付けていく方へ、
事務所や一般的な居室にお勧めの換気を説明しております。

先ずは換気の種類を理解していただき、効果的な換気対策にお役立てください。

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機械換気の種類:第1種換気、第2種換気、第3種換気

機械換気の種類と特徴

「機械換気」は機器を用いた換気です。
その中でも機器の構成の違いで3種類に分けることができます。

①第一種換気
第一種換気とは給気・排気ともに機械的に行う換気方法です。
給気用と排気用の2つ換気設備を設置します。
【特徴】
・給気量と排気量を機械的に得ることができ確実に換気ができる
・給気量と排気量の調整ができ、室内の圧力バランスの調整が可能
・換気機器により導入コストとランニングコスト比較的かかる
【用途例】
・地下室や外気に開放できる窓がない居室の換気
・法令で定められた映画館・劇場やホール等の大空間の換気

②第二種換気
第二種換気とは給気は機械的に行いますが、排気は自然に排出させる換気方法です。
給気は換気機械(送風機)を設置し、排気は室内から排出させる排気口という開口が必要です。
【特徴】
・室内の圧力を陽圧に保つことができ、他の部屋等から空気の侵入を防ぐことができる
・給気と排気の位置関係が重要となる換気方法
【用途例】
・手術室や食品加工場、クリーンルーム等の衛生基準の高い部屋の換気

③第三種換気
第三種換気とは排気は機械的に行いますが、給気は自然に吸入させる換気方法です。
排気は換気機械(送風機)を設置し、給気は外気に面した開口より吸入させる給気口が必要です。
【特徴】
・室内の圧力を負圧に保つことができ、室内の空気が隙間から外部へ漏れ出ることを防ぐことができる
・排気と給気の位置関係が重要となる換気方法
・隙間や開口より虫や埃などが入り込む可能性が比較的高い
【用途例】
・厨房やトイレ等の汚染空気を他の部屋に拡散させたくない部屋の換気
・室内プールや浴室等の湿度の高い空気を拡散させたくない部屋の換気

自然換気の仕組みとは

自然換気の特徴

自然換気とは、外気に面した窓の開放・風力や建物内外の温度差による自然力を利用した換気方法です。
【特徴】
・導入コストやランニングコストがかからない
・一定の換気量を確保することが困難で、確実な換気は期待できない

まとめ:事務所や居室には第1種換気が推奨

換気には様々な種類があることはご理解いただけたでしょうか。
事務所や居室において、感染症の換気対策で換気を増強したい場合は、第1種換気がおすすめです。購入費用が気になるところですが、効果的な換気対策においては優れている換気方法です。
一般的な居室や事務所においては、第2種・第3種換気は現状の室内の圧力のバランスを崩してしまう為、換気増強には向いておりません。また自然換気は自然力に頼り、常時安定した換気は望めません。
第1種換気は給気・排気共に機器で行う為、安定した換気量を確保しつつ、室内の圧力バランスの調整も可能です。
特別な用途のお部屋でなければ、現状の室内環境を崩さず、効果的な換気対策においてはお勧めの換気方法です。

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設備
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