植物工場のトラブル事例 ー野菜の葉が黄色くなるー

今回は、植物工場の運営をしていて、実際に発生したトラブルの実例をあげ
その原因と対策についてまとめました。

   

野菜の葉が黄色くなる?

今回の記事では、植物工場で生産する野菜として、グリーンリーフ、フリルレタス、ロメインレタスなどの葉菜類を対象としています。
正常に育ったときは、発芽して1日経過すればきれいな緑色になりますが、
まれに、緑色に発色せず全体的に黄色くなる事例があります。
原因としては大きく分けて次の2つが考えられます。

野菜の葉が黄色くなる原因

葉が黄色くなる原因①

1つ目の原因は必要な肥料成分の不足です。
多くの事例ではこの1つ目の原因による場合がほとんどです。
液体肥料では窒素、リン酸、カリを含むA液とカルシウム分を含むB液、2つに分けて、それぞれを希釈して野菜に供給しますが
なんらかの不具合によって液肥供給が絶たれ、野菜が養分を吸収できない場合にこの現象が発生します。
液体肥料の濃度はECセンサによって確認できますが、ECセンサの測定値は
A液とB液の合算値として表示されるため、例えばA液だけ供給され、Bを全く含まない培養液でも
EC値は適正値として表示されてしまいます。これではA液とB液のバランスが確認できませんので
定期的に、液体肥料が供給装置の稼働状況を目視確認する必要があります。
液体肥料は定量ポンプによって供給することが多いですが、定量ポンプのつまりやエアをかんで正常に動作しない場合があります。

葉が黄色くなる原因②

事例としては多くはありませんが、2つ目の原因としては光合成のための照明の不具合です。
野菜はLEDなどの照明から光を照射されたときに光合成をおこないます。
光が強いほど葉の緑色が濃くなり、光が弱くなると葉の緑色は薄くなります。
全く光が供給されないと葉の色が黄色に近づきます。
植物工場の照明はタイマー設定によりON、OFF制御されますが、まれに設定間違いや
照明器具の故障によって光が供給されない場合がありますので、こまめに設備のチェックが必要です。

葉が黄色くなったときの対策

葉が黄色くなったときの対策としては、上記の原因を疑い、
液体肥料の供給状況の確認と照明ON/OFF制御の動作を確認することが必要です。
液体肥料の供給装置は、装置ひとつで工場の大部分をになっているケースもあり、
損害が大きくなりますので、定期的なチェックが推奨されます。