換気量の計算の仕方【入門編】感染症対策の換気基準を用いた解説

厚生労働省から『「換気の悪い密閉空間」を 改善するための換気の方法』の発表がありました。
こちらには推奨換気量の基準の記載があります。

しかし馴染みのない方は、今本当にその基準を満たしているのか、確認するのも大変だと思います。
そこで本記事では知識はないけれど換気量の確認をしたい方・軽く知っておきたい方へ
簡単にわかりやすく換気量の計算方法をご説明しております。
ご自身で換気の基準をクリアしているのか確認できるようになってみましょう。

   

換気量とは

換気量の単位

皆様ご存知の通り、室内の空気を外の空気と入れ替えることを換気と言います。

換気量とは、つまり外の空気と室内の空気を入れ替えた空気量のことです。
一般的に単位は㎥/h又はCMHで表します。
上記の単位は共に1時間当たりに、どのくらいの空気体積が入れ替わっているのかを示しています。
例えば、20㎥/hであれば、1時間に20㎥の空気が入れ替わっています。
実際の風量は換気設備の仕様表記、もしくは測定することで確認することができます。

もう一つ換気量を表す際に使用する単位があります。
換気回数(回/h)という基準です。
こちらは部屋の空気を、1時間で何回分入れ替えることができるのかを示しております。

例えば、10㎡のお部屋で2mの高さがあったとします。
部屋の容積は20㎥になり、20㎥/hの換気ができていたとします。
その場合は、1時間に部屋容積1回分の空気量が入れ替わっていることになり、
1回/hとなります。
お部屋のサイズを基準にした単位になります。

換気の計算方法

人数で換気量を算出する方法

では、実際にどのように換気量の計算はできるのでしょうか。
誰でもできる基礎的な計算の例を元に見ていきましょう。

感染症対策で一般的に推奨換気量は30㎥/h・人と言われております。
こちらは厚生労働省が発表している基準となり、この基準で計算していきましょう。
そもそも30㎥/h・人とは、一人当たりにつき1時間に30㎥の換気をしてくださいという意味になります。

一つの部屋に2人居る場合
30㎥/h・人×2人=60㎥/h
対象の部屋に対して、1時間当たり60㎥の空気を換気してください、ということになります。
対象の部屋に最大で何人入るのかを決めてしまえば、簡単に必要な換気量が求まります。

既存換気量から人数を算出する方法

先程の計算式とは逆に、既存の換気量から人数を求める方法もあります。

こちらは「換気を増やすことができない」「すぐに対応できない」という方にお勧めの方法です。

まず現在の換気量を確認します。こちらは現在の換気設備の仕様表記、もしくは実際に測定することで確認することが可能です。
例えば、ある部屋の換気量が90㎥/h現在あったとします。
感染症対策の換気基準を満たそうとした場合、
現在の換気量から何人まで部屋に居られるかを求めることができます。

ある部屋の現在の換気量が90㎥/hだった場合
90㎥/h÷30㎥/h・人(換気基準)=3人
この部屋は感染症対策の換気基準を満たす場合は、3人まで同時入室が可能です。

こちらを計算することで、在室人数に規制をかけて基準を満たすことが可能です。

まとめ:現在の換気量又は入室人数を確認しよう

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設備
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