風量測定をはじめる方必見!風量測定のしかた

 記事を見ていただきありがとうございます。今回のテーマは風量測定です。
換気が重要視される今日、風量測定ができるようになりたいですよね。
風量測定はどのように行うのか、その際、何を使うのかをお話していきます。
実際の換気量を知ることで感染症の換気対策の基準を
満たしているかの判断ができるようになります。

   

① 風量測定の方法

風量測定の手順

風量測定は、設置された換気設備の実際に吹出している風量を確認するための測定です。
しかし、意外なことに実際は風速計を用いて測定します。
風速計の測定単位は『m/s』であり、1秒に何メートルの風が吹いているかを測定します。
風量は、「㎥/h」の単位であり、1時間当たりの風量(㎥)のことをさします。
風速から風量への計算が必要になります。

 1 風速計・メジャー(スケール)・脚立を用意します。
  メジャーは吹き出し口・吸い込み口の長さを測るのに、
  脚立は手の届かない高いところに使います。

 2 スケールで制気口の面積を測ります。吹き出し口・吸い込み口の代表例として
  制気口があります。制気口といわれるところから室内の風が吸い込まれたり
  外気が吹き出したりします。どこを測定すれば良いかわからない方は制気口を
  探してみてください。制気口が見つかったら、制気口の高さ(m)と幅(m)を
  掛けて面積(㎡)を算出します。m単位であることに注意です。
  例えば500 mm × 400 mmの制気口の場合は、0.5 m × 0.4 m = 0.2 ㎡ になります。

 3 風速計で風速を測ります。風速は場所により異なるため、ダクト断面の数か所を測り、
  その値の平均を出します。測定値を増やせば増やすほど、
  より正確な数値に近づいていきます。また、風速計を制気口にまっすぐ向けて
  測定することも重要です。例えば4か所測定して、
  4.2 m/s、3.1 m/s、1.5 m/s、2.8 m/sの場合、平均の風速は2.9 m/sになります。

 4 最後に風量の計算ですが、
  風量(㎥/h)=測定した風速の平均(m/sec)×ダクトの断面積(㎡)×時間の単位合わせ
  で算出できます。例えば2, 3で出た値を使うと、
  0.2 ㎡ × 2.9 m/s × 3600 = 2088 ㎥/h になります。
  3600は「m/s」の1秒単位を「㎥/h」の1時間単位に変換するために掛けます。
  (1時間=60分=3600秒)

測定方法は以上です。次は、種類がいくつかあるけど、
どんな風速計を使えばいいの?という点について話していきます。

② 風速計の種類

熱線式風速計とベーン(風車)式風速計

1 熱線式風速計とは
・測定原理
 センサーの先端にある物体が風を受け、温度が下がった分を風速値に換算します。
・特徴
 温度変化が少ない屋内での測定に適しています。
 プラチナ線が用いられており、安定な素材で長期間精度が維持されます。
 スペースが狭くても測定できます。
 風速以外に風圧や温度も計測できます。
・おすすめの現場
 室内設備の点検 
 クリーンルームの空気環境調査
 製造現場での室内環境調査

2 ベーン(風車)式風速計とは
・測定原理
 ベーン(風車)で風を受けベーンの回転数を風速に変換します。
・特徴
 測定中の温度変化の影響を受けにくいため、屋外でも屋内でも使用できます。
 熱線式風速計と比較し、微風速域や風速が小刻みに変化する場所は適しません。
・主な用途
 換気扇の風速測定
 空調設備の排気測定
 室内の対流測定
 気象観測用

③ まとめ

このように風量測定は簡単にできますので、風量測定は現在の換気設備の
風量がわからないときに確認する方法として有効な手段です。
また、現在の風量を知ることで、感染症の換気対策の風量が満たされているかの
確認をすることができます。また、建築基準法、ビル管法でも同様です。
さらには換気設備の不具合に気づくきっかけになることもあり、
測定方法は知っていて損はありません。よりよい換気環境づくりのために、
換気量がどのくらいなのかぜひチェックしてみてください!風速計をお持ちではなく、
換気でお悩みの方はぜひ下記からお問い合わせください。