今話題の大豆ミートなどの植物肉の生産に使われる「エクストルーダー」と呼ばれる機械の説明と植物性タンパクの生産に特化した菱熱工業の「大豆ミートプロセッサー」について本記事で紹介させていただきます。
エクストルーダーという機械について
エクストルーダーという機械はパスタ、シリアル、カールやうまい棒のようなスナック菓子、ペットフードや医薬品、プラスチックの緩衝材など幅広く様々なものを作るのに用いられている汎用性の高い機械です。
エクストルーダーの機械としての特徴は、「extrude:押し出して成形する」と訳されるように、粉体状またはペースト状の原料に水や各適正な液体材料を加えながら高温の状態で、装置内のスクリューで圧力をかけながら押し出すことによって成形、加工を行うというものです。
この装置はもともと工業製品の生産(主にプラスチック製品の成形)の為に造られた機械で、工業の分野で活躍していた成形の仕組みを食品の分野でも活かせないかと応用させ、これまでに様々な食品がこの装置で作られました。
図1.従来のエクストルーダー機
大豆ミートプロセッサーについて
菱熱工業の大豆ミートプロセッサー
大豆ミートをはじめとする植物性タンパクもエクストルーダーの機械の仕組みで製造されます。いずれの植物肉も粉体状の状態のものを機器に投入し、機器内で水と混ぜて高温高圧下を通らせることにより、繊維質の植物肉(植物性タンパク質)が出来上がります。
ただ汎用性の高いエクストルーダーは大豆ミートを製造する時には機械の能力の3割程しか使用していません。
そこで、大豆ミート製造時には余計な機能を省き、大豆ミート・植物性タンパクの製造に特化した「大豆ミートプロセッサー」を菱熱工業は開発しました。
図2.大豆ミートプロセッサー
従来のエクストルーダーと大豆ミートプロセッサーの比較
菱熱工業の大豆ミートプロセッサーを従来のエクストルーダーと比較すると、サイズ感がコンパクトになっており、植物タンパクの製造に特化しているので動力・消費電力も小型化されています。
また、従来のエクストルーダーは食品専用でない点から、食品工場での使用の場合に錆びてしまうような箇所があった点も、大豆ミートプロセッサーはステンレス仕様で機械を作ることにより改善しました。
価格も従来のものと比較して約半分程となっており、お客様の初期投資の負担の軽減を実現しました。
まとめ
大豆ミートプロセッサーや大豆ミートの製作に興味のある方はホームページよりお問い合わせください。