TBMとCBMはどちらが良いか【興行場法に適用される施設向け】

前回、保守点検のメリットをお伝えしました。
点検周期は半年?1年?2年?それともメーカーの取説に書いてあるような運転時間で管理すればいいの?

という疑問について、
従来の様に時間や運転時間に縛られて点検をしていくのか、
それとも先端技術を使って点検をしていくのがいいのか。

どのような考え方で点検を行っていくのが良いのかを解説していきます。

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TCBとCBMとは

TBMとは定期メンテナンスのこと(TBM:Time Based Maintenance)

TBMとは定期メンテナンスのことです。

点検や部品の交換を定期的に実施する方式のことをいいます。
興行法が適用されている施設の場合は、繁忙期の夏前と冬前の年2回実施する場合か、夏前の1回の実施となる場合が多いです。

定期的に点検を実施しているため、安心感はありますが壊れていても壊れていなくても点検作業を決まった周期で実施するため、コストが掛かり過ぎてしまっている可能性があり、費用対効果が出ないという状況になりやすいです。

CBMとは予知メンテンスのこと(CBM:Condition Based Maintenance)

CBMとは予知メンテナンスのことです。

設備の状態を診断することによりメンテンスのタイミングを見極める方式です。

運転データや、運転状態を基に判断します。
昨今では、各種のセンシング技術が向上し、
電流、熱、振動、異音、カメラ等の様々な運転状態やデータを取得することができます。

CBMはTBMと違い、異常があった時に早急に対応する方式となるため、
点検費にコストが掛かりすぎることはありませんが、

適切にセンシング数とセンシング内容を精査しなければ、
センシング費用が高額になってしまい、高額なコストとなってしまいます。

空調換気設備が不具合で止まった時の機会損失を把握し、どこまでセンシングに費用を掛けるかを的確に見極める必要があります。

TBMとCBMどちらの方が良いか

TBMのメリット・デメリット

TBMは機器の状態関係なく点検を実施するため、コストが掛かるという記述を致しましたが、それ以外のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット
・点検業務に来ている人が施設の設備に詳しくなり、何かあれば点検業務に来る人に聞けば解決できる
・施設の社員が異動しても、点検業者がいれば設備の管理は支障がでない

デメリット
・点検業者の担当者が変わってしまったら、詳しい情報がわからなくなってしまう
・各施設毎で点検業者がバラバラだった場合、管理する本社側で統制が取れなくなってしまう

CBMのメリット・デメリット

CBMはセンシングのコストのが掛かるという記述を致しましたが、それ以外のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット
・センシングにより24時間365日機器の状態が確認できる
・全国の施設を一元管理できるので、各施設での対応の差が生まれない
・施設も本社側も、情報を共有できる

デメリット
・電子部品等の突発的故障は予知できる可能性が低い

まとめ

TBMとCBMの良いとこ取り

TBMもCBMもどちらも良い所があるのはご理解頂いたかと思います。

どちらも、お金を掛ければどこまでも手厚くメンテナンスができます。
が、商業施設において設備に掛けるコストは極力減らしたいところ。。

そうなった時には双方の良い所を取ってみましょう。

それぞれに良い所がありますので、いい所がでるよう組合わせて点検を行うと、
目視点検も実施しながら、コンディションは24日365時間監視することで、
一番コストの掛からない方式を採用していくことができます。


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