人工光型植物工場の生産性向上のために

一部の植物工場では栽培槽の両側に反射率の高いシートを取り付けています。
照明の光を外に漏らさず、効率よく光合成させて生産性を上げるのが目的です。
今回は反射板を取り付けたときの効果検証の1例を紹介します。

   

植物工場のエネルギーコスト

まずは人工光型植物工場のコスト構造を確認します。
電気コストが占める割合は人件費に続いて大きく、全体の19%を占めています。

そして電気コストの内訳では光合成のための照明が61%と最も多くを占めています。

したがって、人工光型植物工場の生産性を上げるためには、光合成のための照明にかかるエネルギーを効率良くすることが重要になります。

側面の反射板の効果

側面の反射板がある場合とない場合で栽培し、収穫時の野菜の重さを比較しました。
上面はどちらも反射板を設置しています。
それぞれの条件で60株の平均重量は以下のとおりで、差がありませんでした。

反射板あり: 120g
反射板なし: 119g

次に、60株全体の平均ではなく、
棚の短手方向から見たときの、重量のばらつきを比較してみました。

反射板がない場合は外側の野菜が小さい反面、中央の野菜が大きくなり
反射板がある場合は全体的に均一な重量の野菜が収穫できました。
反射板の有無によって光環境以外に温湿度や気流も変化するため、この結果だけでは野菜の重量に対して何が本当に影響したのかまではわかりませんが、反射板設置の有無の一つの判断材料になってくるかと思います。

まとめ

今回は植物工場の生産性工場向上のための反射板の効果検証の1例を紹介いたしました。
野菜の品種や照明の点灯時間、株間によっても、その効果が変わってくるため、様々な条件で試験を行いノウハウを蓄積し、工場の生産性を高めていくことが重要です。

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